No.95 債務整理 ⇒ 生活費の支出が膨らみ破産申立てをした事案

<事案>

 依頼者は、離婚後、両親の手助けをうけながら一人で未成年の子を育ててきました。そのために仕事も会社員から自営業へ切り替えて、できる限り時間の融通がきくようにしてきました。しかし、収入が減ったことにより生活は苦しくなり、子が成長するにつれて家計は火の車となりました。また、子育てを助けてくれていた両親も高齢になり、医療費への支出が増えました。しかも、公的年金の受給額が低かったために、依頼者が生活費を援助しなければなりませんでした。さらに、そのような生活がストレスとなって、パチンコ等のギャンブルをしてストレスを発散することが重なり、負債も増えていきました。そこで、これ以上の生活のやり繰りは困難となり破産申立てすることを決意された次第です。

<結果>

 破産管財人へ反省文を提出し、一度の債権者集会を経て免責許可を得ました。

<解決ポイント>

 破産管財人から聴かれたことに対して偽りなく丁寧に説明し、課されたことを期限内にきっちりと提出できたこと、今後は今までの自分を見つめ直し堅実な生活を心がけることを、裁判所及び破産管財人へ伝えたことで免責を得ることができたと考えられます。

【用語解説】

破産管財事件(破産法31条1項)   

 破産管財人が選任され、破産者の財産をお金に換え債権者に配当するお金を確保する手続。奈良地方裁判所の場合,破産管財人への引継予納金として20万円の納付が必要となる。

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