No.13 任意整理 ⇒ 自己破産を途中で任意整理に変更し解決出来た事例

<事案>

当初破産を予定していましたが,債権者のうち過払い金が発生しているものがあったこと,過払い金と自宅の評価額を合わせると債務額を上回っていたこと等により,任意整理へ方針変更しました。 方針変更後は,

①債権調査を行い,債権者の整理。

②過払い金が発生していた債権者は,随時回収する。

③不動産の任意売却のための手配。

を行い,最終的に過払い金と不動産売却費用等から8社(個人債権者含む)に対し,合計約470万円を一括弁済することにより,無事解決に至ることができました。

海外居住中の娘(相談者)が一時帰国した際,父(依頼者)に借金があることを知ったため,破産をするしかないとの結論に至りました。もともとは父が高齢であるため娘夫婦が窓口になるつもりであったところ,娘夫婦は海外に居住しているため,そのまま帰国してよいものか,日本に留まった方がよいのかも相談しようと思い,相談に来ました。

 

<解決に至るまで>

まず,債権調査を行い,過払い金が発生しているものは回収に取り掛かりました。 不動産の任意売却は,依頼者の知り合いで手配してもらうとして,売却に必要な書類を根抵当権者が保管していたため,返却することに。その後過払い金の回収と任意売却の手続を並行して行い,弁済原資を確保できたところで,各債権者と金額の合意をすることが出来ました。個人債権者のうち,既に亡くなっている者があったため,相続人調査を行い,代表相続人との間で無事和解書を交わすことで,円満解決に至りました。依頼者の借金関係についてきれいに清算することができた上,最終的に債権者への弁済に充てた後,残った金額については依頼者に返還することで,大変満足していただくこととなりました。

この件のポイントとしては、

①根抵当権者が保管していた不動産の権利証を回収する際に,すんなり応じてもらえなかった(所在が明らかでなかった?)経緯があったので,何度か事務所で話し合いを行い,無事回収できたこと

②個人債権者のうち,既に亡くなっている者があったため,相続人調査を行い,すべての相続人の同意を得て,代表相続人との間で和解書を交わすこととなったこと

の2点です。

 

 

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