No．７８　債務整理　⇒　過払金返還請求と分割返済とを同時に進めた事案

＜事案＞

　依頼者は、家族で経営している会社の代表者をしていましたが、長年にわたりパチンコを繰り返して多数の債権者から借り入れ、その借入額が膨らんで返済が困難になっていました。そのため、会社の代表を子に交代して、返済に専念するために相談に来られました。

＜最終的な結果＞

【分割返済】　債権者名　　　　　　返済額合計　　　　　毎月の返済額　　　返済回数

　１　新生フィナンシャル　　１，９０８，２９１円　　約３１，９００円　　６０回

　２　日本債権回収　　　　　　　３１３，８５０円　　約１３，１００円　　２３回

（原債権者：スルガ銀行）

３　アイフル　　　　　　　　　５３６，４１３円　　約２２，４００円　　２４回

４　アコム（プロパー）　　　　４６９，９５３円　　約１０，０００円　　４７回

５　アコム　　　　　　　　　　５１８，６８３円　　約１１，０００円　　４７回

（原債権者：第三銀行）

　６　オリックス・クレジット１，５９９，６０７円　　約２６，７００円　　６０回

（原債権者：第三銀行）

　７　ジェーピーエヌ債権回収　　　６８，７１７円　　　６８，０００円　　　１回

（原債権者：第三銀行）

【過払金返還】債権者名　　　　　　　　　　　　　　　　　返還金額

　１　ワイジェイカード　　　　　　　　　　　　　　　９１３，０００円

　２　ＳＭＢＣコンシューマーファイナンス　　　　　　１３０，０００円

（プロミス）

＜解決ポイント＞

　返済原資となる過払金と毎月の給与の額を考慮のうえ、依頼者と相談しながら債権者との間で毎月の返済額を決定して和解しました。

【用語解説】

「 過払い金 」 　

　過払い金とは、法律（利息制限法）で定められた上限金利を超えて支払った金利のことです。法律の上限金利２０％を超えた金利は、たとえ契約書を交わしていても原則的に無効であり、過払い金の返還を求めることができます。