No.12 小規模個人再生 ⇒ 250万円の債務縮減が出来た事例

<事案>

相談者は自己の名義のマンションを所有していたが,ローンが1500万円残っており,他の借入等は約350万円ありました。マンションを残しながら支払いを楽にしたいという希望に沿い,住宅資金特別条項付きの個人再生手続を行うことを決意されました

 

相談者のNさんは相談に来る半年前までは,青果物販売を営む個人事業をしていましたが,経営悪化にともない仕入れ代金が払えなくなり,廃業となりました。現在(相談当時)は会社勤めで収入は20~25万円程度を得ています。財産としては,自家用車があるが,中古の軽トラックなので,大きな財産としてはマンション以外に無い状況です。住宅ローンを除く他社の負債総額は約350万円で,その他にはマンション管理費・水道料金を支払いができずに滞納している状態でした。任意整理を試みようと工夫してみたが,やはり支払いが厳しいということで正式に個人再生の申立てを行うことを決意し相談に訪れました。

 

<解決に至るまで>

まず,住宅ローンの債権者に対して,住宅資金特別条項を利用し,ローンの返済は従来通り継続して行う旨,事前に協議を行いました。また,当初滞納状態にあったマンション管理費と水道料金については滞納状態を解消し,こちらも従前どおり支払いを行いました。

妻の収入と合わせて,世帯収入で1ヶ月当たり約40万円を確保し,家計収支の全体を見直すことを努め,1ヶ月当たりの生活費を約20万円まで抑えることができたため,住宅ローンの支払いを従来通り5万円ずつ行い,今後個人再生を行ったことにより弁済をすることが見込まれる1ヶ月当たりの金額は約3万円でしたので,毎月4万円ずつの積立を実施し,裁判所からもその積立実績から充分な履行可能性があると認められ,無事再生計画の認可決定が下りることとなりました。

この件のポイントとしては、受任当時にマンション管理費と水道料金の滞納があったのを解消することでした。特に相談者が元自営業者だからと言って手続に影響を受けることは無く,今後新たに安定した収入を得られる職場に勤めることができたので,円滑に手続を進めていくことができました。

 

 

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