No.84 債務整理 ⇒ 所有マンションに担保を設定して借り入れた債務等の返済の事案

<事案>

 依頼者は、生活費を捻出するためにカード会社から借り入れを行い、加えて所有の分譲マンションを担保に借り入れを行っておられましたが、毎月の返済が困難になったため相談にお越しいただきました。

<結果>

債権者          受任前の毎月の返済額    和解後の毎月の返済額

1 出光クレジット      30,000円       9,000円

2 セディナ         30,000円      10,000円

3 イオンクレジット     53,000円      12,600円

4 ポケットカード      32,000円      11,000円

           合計 145,000円      42,600円

※毎月の返済が、102,400円減額されたうえに、将来利息(※)もカットすることができました。

所有マンションに担保を設定して借り入れた債務は、親族の援助を得て一括返済され、担保権の登記を抹消することになりました。

<解決ポイント>

 担保権が設定されたマンションについて、債権者は競売による早期の債権回収を図ることを希望していましたが、そこには妻子が居住されていたために任意売却や競売は避けたい事情がありました。そこで、債権者との話し合いにより、マンションを残す方法を選択し担保権の登記も抹消することとしました。

【用語解説】

「将来利息」

 貸金業者との和解成立後,完済するまでの間に発生する利息のこと。

 当事務所では,原則将来利息なしで和解をしている。将来利息が発生しないので,任意整理中は,債務は増えることはなく,弁済で減っていく一方になる。

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