No.68 債務整理 ⇒ 貸金業者が訴訟を取下げた事案等

<事案>

 債権者(アペンタクル株式会社)から、平成16年に借り入れた金銭の返還請求訴訟を提起されましたが、依頼者は平成21年を最後に返済していなかったため、訴訟の中で消滅時効の援用を主張しました。そうしたところ、債権者が訴訟を取り下げたために事件が終了しました。

 また、依頼者は、アコム株式会社に対して43万円の不当利得返還請求権(過払金返還請求権)を有していたところ、アコム株式会社は、依頼者に対して53万円の反対債権を有していたため、相殺後の残金10万円の返還を求めてきました。依頼者は、一括返済する意向であったため、アコム株式会社に対して減額を求めたところ、6万円を一括返済することで今回和解が成立しました。

<最終的な結果>

 アペンタクル株式会社に対しては、訴内において当方が消滅時効の援用を主張したために同社が訴訟を取り下げました。また、アコム株式会社に対しては、一括返済をするかわりに返済金額の減額を承諾させたうえで和解しました。

<解決ポイント>

 消費者金融をはじめとする貸金業者は、一括返済をする場合には減額に応じてくることもあるため、いかに減額幅を広げるかに注力しました。

【用語解説】

「一括返済」  

 任意整理では、借金の残金を一括で返済するかわりに元本を7~8割程度まで減額する交渉が可能な場合があります。法律的な根拠や拘束力は一切ありませんので、これに応じるか否かは貸金業者次第です。一般的に、任意整理後の残金には利息が付きませんので、貸金業者にとっては少々の減額をしてでも一括返済してもらうメリットがあるといえます。

<お客様の声>

1.当事務所にご相談いただけた理由をお教えください。 
奈良県内の事務所のホームページを複数見ていてi様のHPがわかりやすかったのです。

2.当事務所のサービスや接客についてのご感想をお聞かせください。
□ 非常に良かった   ■ 良かった  □普通  □悪かった

3.当事務所のサービスや接客について感じたことをご記入ください。
対応も丁寧でわかりやすく話もし易かったです。

0120-115-456 受付時間 9:00〜18:000